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「花をうめる」新美南吉
作者の新美南吉さんが、子供の頃にやっていた遊びの話みたいです。
一方が野の花を美しくアレンジして土に埋めて隠し、
別の人間がそれを探して掘り出す、というもの。
ある日、
南吉さんの初恋の相手を含む三人でこの遊びをしていた時、
他の二人が埋めたはずの花を南吉さんが探すターンで、
いくら探しても見つからない。
翌日以降も、諦め切れずに花を探し続ける南吉さんは、
「まだ探してんの?埋めてないのにw」と言われてしまう。
二人に騙されていたのです。
明らかなイジメです。
しかしながら、
好意を寄せていた相手にまで馬鹿にされたにも関わらず、
南吉さんの文章には、悔しさも落胆も絶望も感じられません。
これが太宰さんだったら、
自虐の果ての絶望を余すところなく描いたことでしょう。
それでも、最後には「あの娘、大したことなかったわw」
みたいなディスりで締めくくるあたりに、
新美南吉のプライドの高さがうかがえる、
興味深い作品です。
ぜひ、ご覧ください。
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